谷本先生は、希子さんの顔を見ながら久しぶり感いっぱいで話をしています。
「希子ちゃん、ラスベガスはどうだった?」
「楽しかったですよ。イリュージョンのアシスタントをしながら、マジックの勉強をしてたんです。
でも、私は、手先が器用じゃないんでマジックはなかなか上達しなかったですね。
イリュージョンは楽しいのですが、道具が高額でなかなか手が出ないんです。
日本で税理士をしながらお金を貯めようと思ってるんです。先生、また雇ってくださいね。」
先生の目を見ながら、少し微笑み気味に甘えたように話します。
流石、希子先輩、祇園の売れっ子コンパニオンで、
いろんな店から引く手あまた時給も五千円超えだっただけのことはあると、横で静かに見守っています。
私も税理士試験受けようかな、そうは思うものの、私の頭では無理かな。
それにお金もないんで、夜も働くので勉強する暇もないものね。
希子さんはまた続けます。
「先生、私が留守にしていた間の出来事を、いろいろ聞かせてくださいね。
まずはこんな綺麗な職員さんを雇うなんて、相変わらず隅に置けませんね。
まずは、森永さんでしたっけ、彼女の話から聞かせてね。先生。」
ということで、これからは、先生と希子さんのいろいろな話を、
私、森本さやか28歳が書き留めていきたいと思います。
森本さやかと谷本先生の出会い。
希子さんのまず始めの質問は
「先生、森本さんとはどうして知り合ったんですか?」でした。
谷本先生は、静かに思い出すように話を始めました。
「あれは、確か昨年の11月だったかな。お客様がいろいろお世話になっているのでと食事に誘ってくれたんです。
木屋町のたん鹿で食事をよばれて、その後、くらがり通りのポルシェっていうお店に連れて行ってもらいました。」
と言って私の方を向いて話します。
「ポルシェは、上手に商売をされている店で、クラブ風な、今流行のニューキャバでしたね。さやかちゃん。」
私に聞かれても、まだ、水商売に入ったところで、
クラブもキャバクラもニューキャバも違いなんて知ってるわけないのに、先生は聞いてきます。もちろん答えは。
「先生、私が知ってるわけないでしょ!」わかってて聞くんだから。
まだその時は、入って直ぐで右も左もわからなかったのですが、先輩に言われて、
私のお客さんの大事なお客さんらしいから、粗相の無いようにしてねと言われて、ヘルプで入ったんでした。
その時、先生の住まいが私と同じ長岡京市だったので、
話が盛り上がってラインを交換して、何回か、食事に連れて行ってもらいました。
3回目の食事だったと思うのですが、あれは確か永楽館での食事だったと思います。
谷本先生はこんな風に話されました。
「さやかちゃん、僕は税理士業っていうのは、サービス業だと考えているんです。
ですから、お客さんが来られたら、お茶を出すにしても、それなりの人がそれなりの物を出さないと。
物は、いくらでもいい物を買うことができるのですが、
接客は、やっぱり綺麗で愛想のいい若い女性がいいじゃないですか。
祇園で上手に接客できる人なら、日本一の接客になるでしょ。
ですから、是非とも、さやかさんにうちの事務所に来てほしいんです。」
真剣な顔で言われたら、つい考えてみますと言ってしまいました。
数日、考えて先生に返事をしました。
「私でお役に立つなら、同じ長岡京市に住む者として、地域社会の発展のため頑張らせてもらいます。
でも、私、今、お金がないので、週末は祇園でアルバイト許してくださいね。」
先生は嬉しそうに微笑んで
「もちろん、大丈夫ですよ。さやかさんが来てくれたら、お客さんは喜んで足を運んでくれるから、
我事務所にとっても、プラスになるはずです。一緒に仕事をしてくれてありがとう。」
希子さん、こんな具合で、事務所で働かせてもらってます。
これからは。希子先輩も帰ってくるので、事務所をもっともっと明るくして、先生の目標である、生きがいのある企業創りに頑張りましょうね。
こんな感じで、話が進みます。希子先輩と谷本先生が話し合ったことを、
私、森本が出来るだけ忠実にお伝えさせていただくので、これからも楽しみにしてくださいね。
「希子ちゃん、ラスベガスはどうだった?」
「楽しかったですよ。イリュージョンのアシスタントをしながら、マジックの勉強をしてたんです。
でも、私は、手先が器用じゃないんでマジックはなかなか上達しなかったですね。
イリュージョンは楽しいのですが、道具が高額でなかなか手が出ないんです。
日本で税理士をしながらお金を貯めようと思ってるんです。先生、また雇ってくださいね。」
先生の目を見ながら、少し微笑み気味に甘えたように話します。
流石、希子先輩、祇園の売れっ子コンパニオンで、
いろんな店から引く手あまた時給も五千円超えだっただけのことはあると、横で静かに見守っています。
私も税理士試験受けようかな、そうは思うものの、私の頭では無理かな。
それにお金もないんで、夜も働くので勉強する暇もないものね。
希子さんはまた続けます。
「先生、私が留守にしていた間の出来事を、いろいろ聞かせてくださいね。
まずはこんな綺麗な職員さんを雇うなんて、相変わらず隅に置けませんね。
まずは、森永さんでしたっけ、彼女の話から聞かせてね。先生。」
ということで、これからは、先生と希子さんのいろいろな話を、
私、森本さやか28歳が書き留めていきたいと思います。
森本さやかと谷本先生の出会い。
希子さんのまず始めの質問は
「先生、森本さんとはどうして知り合ったんですか?」でした。
谷本先生は、静かに思い出すように話を始めました。
「あれは、確か昨年の11月だったかな。お客様がいろいろお世話になっているのでと食事に誘ってくれたんです。
木屋町のたん鹿で食事をよばれて、その後、くらがり通りのポルシェっていうお店に連れて行ってもらいました。」
と言って私の方を向いて話します。
「ポルシェは、上手に商売をされている店で、クラブ風な、今流行のニューキャバでしたね。さやかちゃん。」
私に聞かれても、まだ、水商売に入ったところで、
クラブもキャバクラもニューキャバも違いなんて知ってるわけないのに、先生は聞いてきます。もちろん答えは。
「先生、私が知ってるわけないでしょ!」わかってて聞くんだから。
まだその時は、入って直ぐで右も左もわからなかったのですが、先輩に言われて、
私のお客さんの大事なお客さんらしいから、粗相の無いようにしてねと言われて、ヘルプで入ったんでした。
その時、先生の住まいが私と同じ長岡京市だったので、
話が盛り上がってラインを交換して、何回か、食事に連れて行ってもらいました。
3回目の食事だったと思うのですが、あれは確か永楽館での食事だったと思います。
谷本先生はこんな風に話されました。
「さやかちゃん、僕は税理士業っていうのは、サービス業だと考えているんです。
ですから、お客さんが来られたら、お茶を出すにしても、それなりの人がそれなりの物を出さないと。
物は、いくらでもいい物を買うことができるのですが、
接客は、やっぱり綺麗で愛想のいい若い女性がいいじゃないですか。
祇園で上手に接客できる人なら、日本一の接客になるでしょ。
ですから、是非とも、さやかさんにうちの事務所に来てほしいんです。」
真剣な顔で言われたら、つい考えてみますと言ってしまいました。
数日、考えて先生に返事をしました。
「私でお役に立つなら、同じ長岡京市に住む者として、地域社会の発展のため頑張らせてもらいます。
でも、私、今、お金がないので、週末は祇園でアルバイト許してくださいね。」
先生は嬉しそうに微笑んで
「もちろん、大丈夫ですよ。さやかさんが来てくれたら、お客さんは喜んで足を運んでくれるから、
我事務所にとっても、プラスになるはずです。一緒に仕事をしてくれてありがとう。」
希子さん、こんな具合で、事務所で働かせてもらってます。
これからは。希子先輩も帰ってくるので、事務所をもっともっと明るくして、先生の目標である、生きがいのある企業創りに頑張りましょうね。
こんな感じで、話が進みます。希子先輩と谷本先生が話し合ったことを、
私、森本が出来るだけ忠実にお伝えさせていただくので、これからも楽しみにしてくださいね。