谷本事務所では、盆と正月の年二回、事務所の広報誌を発行しています。
上昇気流という名前です。入社して早速、私、さやかが編集することになりました。
丁度、ゴーヤを育て上げたので、ゴーヤの成長記録と立派に実ったゴーヤを載せることにしました。
7月には、谷本事務所でビアパーティーを開催するので、その写真も載せて、
谷本事務所の雰囲気をお客さんに伝えようと。
そして、上昇気流を見た人たちが、谷本事務所で勤めようと思ってくれたら、
変な求人誌よりよっぽど役に立つかなと思ってしまいます。
事務所で、ごそごそ編集作業をしていると、希子先輩がやってきて
「森本さん、上昇気流の編集?大変でしょう。私もよくやらされたよ。
谷本先生は何も手伝わないくせに、あれこれ言ってきて大変でしょう。」
私は、すかさず
「本当に、その通りです。先生は何も手伝ってくれないんですよ。」
常日頃の不満が爆発します。
「森本さん、そう言わずに、頑張ろうよ。いい経験になるよ。」
希子先輩は、笑顔で励ましてくれます。
「そうそう、私がいなかった間の上昇気流見せてもらえないかな。
上昇気流を読めば事務所の動きもよくわかるから。」
私は、手元にある、過去の上昇気流を希子さんに手渡しました。
希子さんは、楽しそうに上昇気流を読みながら、急に大きな声で
「可愛い!」独り言と言うより叫び声でした。
「さやかさん、この可愛い犬はどうしたの?101匹わんちゃんやね。」
満面の笑みで希子さんが話しかけます。
「そういえば、谷本先生は犬好きでしたね。私が事務所にいたときも、
モモちゃんという柴犬をかわいがってはったし。
モモちゃんが亡くなったときの谷本先生の悲しがってた顔をまだ覚えてるくらい。」
そう、もう5年以上まえの話かな、先生の愛犬、モモが死んだのは。
あのときの先生の話、まだ覚えてるくらいです。
上昇気流という名前です。入社して早速、私、さやかが編集することになりました。
丁度、ゴーヤを育て上げたので、ゴーヤの成長記録と立派に実ったゴーヤを載せることにしました。
7月には、谷本事務所でビアパーティーを開催するので、その写真も載せて、
谷本事務所の雰囲気をお客さんに伝えようと。
そして、上昇気流を見た人たちが、谷本事務所で勤めようと思ってくれたら、
変な求人誌よりよっぽど役に立つかなと思ってしまいます。
事務所で、ごそごそ編集作業をしていると、希子先輩がやってきて
「森本さん、上昇気流の編集?大変でしょう。私もよくやらされたよ。
谷本先生は何も手伝わないくせに、あれこれ言ってきて大変でしょう。」
私は、すかさず
「本当に、その通りです。先生は何も手伝ってくれないんですよ。」
常日頃の不満が爆発します。
「森本さん、そう言わずに、頑張ろうよ。いい経験になるよ。」
希子先輩は、笑顔で励ましてくれます。
「そうそう、私がいなかった間の上昇気流見せてもらえないかな。
上昇気流を読めば事務所の動きもよくわかるから。」
私は、手元にある、過去の上昇気流を希子さんに手渡しました。
希子さんは、楽しそうに上昇気流を読みながら、急に大きな声で
「可愛い!」独り言と言うより叫び声でした。
「さやかさん、この可愛い犬はどうしたの?101匹わんちゃんやね。」
満面の笑みで希子さんが話しかけます。
「そういえば、谷本先生は犬好きでしたね。私が事務所にいたときも、
モモちゃんという柴犬をかわいがってはったし。
モモちゃんが亡くなったときの谷本先生の悲しがってた顔をまだ覚えてるくらい。」
そう、もう5年以上まえの話かな、先生の愛犬、モモが死んだのは。
あのときの先生の話、まだ覚えてるくらいです。