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小説

新コンパニオン税理士【第六話】~相続税の改正~

2017年08月28日

京都の税理士が綴るリアルな小説「新コンパニオン税理士」

【第六話】~相続税の改正~ 

 

週に一度、小説「新コンパニオン税理士」を連載しております。

小説といっても、随筆のようなもので、私たちが経験した実話を題材にした小説です。



(このお話はフィクションです。)




希子さんが谷本先生と話しています。
「先生、私がラスベガスにいっている間に、相続税が大きく変わったんですね?」
ちょっと寝ぼけ声で先生が答えます。
「そうなんだ。」きっと、昨日も祇園で遅くまで騒いでいたんだろうな。
「平成27年1月1日以降に開始した相続から、
基礎控除額5,000万円+1,000万円×法廷相続人数が
3,000万円+600万円×法定相続人数に変わったんだよ。」

希子さんは驚いて
「へぇ~大増税じゃないですか、よく、改正が通りましたね。税理士会でも猛反対があったんじゃないですか。」
「ところが、そうでもなかったんだよ。」
谷本先生は、思い出すように話されます。

「税理士会としたら、事業をする人が減少することによって、仕事が減ってきているから、
あえて反対することもなかったんだろうな。」

希子さんは、驚いたように
「財務省も肩すかしだったでしょうね。多分、基礎控除額を低めにいっておいて、
4,0000万円+800万円×法定相続人数を落としどころにしようと考えていたと思うのですが、
先生はどう思われますか。」
「流石、希子ちゃん、鋭いね。僕もその通りだと思ってますよ。
でも、税金の最前線で仕事をしている税理士にとって、過去からの財産の蓄積によって、
子供たちの未来が決まり出すような時代になってきているので、少しでも公平感を取り戻すには、
相続税の増税は必要だと考えるのも仕方の無いことだと思うよ。
事務所の仕事も相当増えたし、私たちにとってもよかったのかもしれないよ。」

「先生、実際の仕事量としてはどんな感じです?」
希子さんは、これからの自分の仕事の手伝い方を探るために聞いているのかな。
「そうだな。谷本事務所は以前から、相続税の申告を多く手がけていたのですが、
それでも年10件以上ということは、あまりなかったですね。
でも、今では10件は確実に相続税の申告が必要ですし、多いときは20件を超えましたね。」
「じゃあ、相続の仕事をメインにしていた先生も忙しいんじゃないですか?」
「そうなんだよ。忙しくて、休みのない時期も多くありましたね。」
へぇ、その割には祇園で沢山お金を使ってるじゃないと、私は心の中で叫びました。

「そういう状況なので、希子ちゃんが帰ってきてくれたのは、僕にとっては、大助かりです。
これから、今までのブランクを埋めて、仕事に励んでくださいね。」
「もちろんです先生。私、頑張ります。お給料もよろしくね。」と、
希子さんは先生の腕を胸を押しつけんばかりに抱いて、にこっと笑って目を見つめます。
これは駄目だは、先生はイチコロだなと横で見つめていました。


 最後まで読んでくださりありがとうございました!

 次回は
 コンパニオン税理士第七話「相続税対策

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