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小説

新コンパニオン税理士【第五話】~モモとメイ③~

2017年08月21日

京都の税理士が綴るリアルな小説「新コンパニオン税理士」

【第四話】~モモとメイ②~ 

 

週に一度、小説「新コンパニオン税理士」を連載しております。

小説といっても、随筆のようなもので、私たちが経験した実話を題材にした小説です。



(このお話はフィクションです。)

 
「で、森本さん、このダルメシアンは先生どうして飼わはったの?」
 
私が入社する前の話なので、良くは知らないのですが、先輩からはこんな風に聞いてます。
谷本事務所のお客さんに、不動産所得と給与所得の確定申告を依頼されてたお客さんがいらっしゃったそうです。
その方は、大手企業にお勤めの普通の会社員です。

その方がある日、先生のところへ来られて、会社を辞めて、趣味と実益を兼ねて
犬のブリーダーをしたいと相談されたようです。
先生は、やめときなさいと止められたそうですが、
後日また来られて、どうしても私の夢ですから、ブリーダーをしたいとおっしゃったそうです。

そこで先生は、言わなくてもいいのに、そこまで思ってるのなら頑張ってやりましょう。
初めて生まれた子供は、私が買ってあげます。と言ったそうです。
どんな犬のブリーダーをするのかも聞かずに、お客さんがやるならと即決されたそうです。

後日、そのお客さんが、ダルメシアンのブリーダーをされると聞いたときも、
101匹ワンちゃん、これは可愛いだろうねと笑ってられたそうです。

それから、2年、その方は、メスのダルメシアンを連れて北海道までいって、子供を作ったそうです。
そして翌年には子供もでき、お家へ子犬を見に行って、最初に目の合った子犬をもらわれたそうです。 

その子がメイです。5月に生まれたそうですから、メイなんですって。
女の子で、普通ならブリーダーの手元に置いて、繁殖に使うのですが、
メイはオッドアイ(右目と左目で目の色が違う)で、ダルメシアンのオッドアイの女の子は、
遺伝的に難聴の子供を産む可能性が高いので、分けてもらえたそうです。

やってきたのは3ヶ月の時だったのですが、ダルメシアンの先祖は猟犬で、
馬車の時代イギリスでは、馬の前を走って、オオカミが出てきても戦うような犬だったそうです。
ですから、体力は十分にあって、散歩の時もリードを、思いっ切りひっぱるので、家族は皆、手や肩や腰を痛めて、えらい騒ぎだったそうです。

それでは大変と、トレーナーさんに家庭教師に来てもらって、どうにか散歩も行けるようになったとのことでした。
今は、谷本事務所の上昇気流のページをかざる、看板犬として活躍しています。
 
希子さんは、呆れたような顔をして、
「谷本先生らしいいね。あまり考えずに、直ぐに決めてしまうんだから、きっと、奥さんに怒られてるよ。」
と言ったかと思うと、その後、大笑い。
私も、つられて笑ってしまいました。


 

 最後まで読んでくださりありがとうございました!

 次回は
 コンパニオン税理士第六話「相続税の改正

小説

新コンパニオン税理士【第四話】~モモとメイ②~

2017年08月07日

京都の税理士が綴るリアルな小説「新コンパニオン税理士」

【第四話】~モモとメイ②~ 

 

週に一度、小説「新コンパニオン税理士」を連載しております。

小説といっても、随筆のようなもので、私たちが経験した実話を題材にした小説です。



(このお話はフィクションです。)
 

モモは、リンパ腫ができ、余命6ヶ月と言われていたそうです。
でも、普段はしんどそうにはしてなかったのですが、死ぬ2~3日前は、
決して家の庭でもトイレをしなかったモモが、しんどいせいか、庭に出て、血の混じった下痢をしだしました。

でも、決して家の中でトイレをすることはありません。
どんなにしんどくても、庭に出てトイレを済ましていたそうです。
必死で外に出ようとします。先生はそれの手助けをしてたとのことでした。

でも、亡くなる前日は外にも出られず、初めて家の中でお漏らしをしました。
誰も怒っていないのに、すまなそうに目を伏せるモモは、本当にけなげだとおっしゃってました。
そして死の前日は、しんどそうに静かに横たわっていたそうです。
でも、いつもと違って、先生の目を見て何かを訴えているような気がしたそうです。

「みんな大切にしてくれてありがとう。もう会えなくなるけど、決して私のこと、忘れないでね。」
苦しそうにしながら、荒い息の中で、先生の目を上目遣いに見て言っているようだったそうです。

先生はモモに添い寝して、モモをさすっていてあげたそうです。
そして、朝方家族のみんなが起きてくるのを待っていたかのように、先生の腕の中で、最後に大きな息をして
「さようなら」の言葉に代えて、旅立ちました。
今でもモモの話を聞けば、きっと先生は泣きながら話すと思うよ。

私は、希子さんの話を聞きながら、思わず涙をこぼしてしまいました。
私も犬を飼っているのですが、本当に犬はけなげで可愛いですね。


…つづく

 最後まで読んでくださりありがとうございました!

 次回は
 コンパニオン税理士第三話「モモとメイ③
 

小説

新コンパニオン税理士【第三話】~モモとメイ①~

2017年07月31日

京都の税理士が綴るリアルな小説「新コンパニオン税理士」

【第三話】~モモとメイ①~ 

 

週に一度、小説「新コンパニオン税理士」を連載しております。

小説といっても、随筆のようなもので、私たちが経験した実話を題材にした小説です。



(このお話はフィクションです。)
 

谷本事務所では、盆と正月の年二回、事務所の広報誌を発行しています。
上昇気流という名前です。入社して早速、私、さやかが編集することになりました。

丁度、ゴーヤを育て上げたので、ゴーヤの成長記録と立派に実ったゴーヤを載せることにしました。
7月には、谷本事務所でビアパーティーを開催するので、
その写真も載せて、谷本事務所の雰囲気をお客さんに伝えようと。

そして、上昇気流を見た人たちが、谷本事務所で勤めようと思ってくれたら、
変な求人誌よりよっぽど役に立つかなと思ってしまいます。

事務所で、ごそごそ編集作業をしていると、希子先輩がやってきて
「森本さん、上昇気流の編集?大変でしょう。私もよくやらされたよ。
谷本先生は何も手伝わないくせに、あれこれ言ってきて大変でしょう。」

私は、すかさず
「本当に、その通りです。先生は何も手伝ってくれないんですよ。」
常日頃の不満が爆発します。

「森本さん、そう言わずに、頑張ろうよ。いい経験になるよ。」
希子先輩は、笑顔で励ましてくれます。

「そうそう、私がいなかった間の上昇気流見せてもらえないかな。
上昇気流を読めば事務所の動きもよくわかるから。」
私は、手元にある、過去の上昇気流を希子さんに手渡しました。

希子さんは、楽しそうに上昇気流を読みながら、急に大きな声で
「可愛い!」独り言と言うより叫び声でした。
「さやかさん、この可愛い犬はどうしたの?101匹わんちゃんやね。」
満面の笑みで希子さんが話しかけます。

「そういえば、谷本先生は犬好きでしたね。
私が事務所にいたときも、モモちゃんという柴犬をかわいがってはったし。
モモちゃんが亡くなったときの谷本先生の悲しがってた顔をまだ覚えてるくらい。」

そう、もう5年以上まえの話かな、先生の愛犬、モモが死んだのは。
あのときの先生の話、まだ覚えてるくらいです。


 



…つづく

 最後まで読んでくださりありがとうございました!

 次回は
 コンパニオン税理士第三話「モモとメイ②

 

 

小説

新コンパニオン税理士【第二話】~出会い~

2017年07月24日

京都の税理士が綴るリアルな小説「新コンパニオン税理士」

【第二話】~出会い~ 

 

週に一度、小説「新コンパニオン税理士」を連載しております。

小説といっても、随筆のようなもので、私たちが経験した実話を題材にした小説です。



(このお話はフィクションです。)

 

谷本先生は、希子さんの顔を見ながら久しぶり感いっぱいで話をしています。
「希子ちゃん、ラスベガスはどうだった?」
「楽しかったですよ。イリュージョンのアシスタントをしながら、マジックの勉強をしてたんです。
でも、私は、手先が器用じゃないんでマジックはなかなか上達しなかったですね。
イリュージョンは楽しいのですが、道具が高額でなかなか手が出ないんです。
日本で税理士をしながらお金を貯めようと思ってるんです。
先生、また雇ってくださいね。」
先生の目を見ながら、少し微笑み気味に甘えたように話します。
 
流石、希子先輩、祇園の売れっ子コンパニオンで、いろんな店から引く手あまた時給も五千円超えだっただけのことはあると、横で静かに見守っています。
私も税理士試験受けようかな、そうは思うものの、私の頭では無理かな。
それにお金もないんで、夜も働くので勉強する暇もないものね。
 
希子さんはまた続けます。
「先生、私が留守にしていた間の出来事を、いろいろ聞かせてくださいね。
まずはこんな綺麗な職員さんを雇うなんて、相変わらず隅に置けませんね。
まずは、森本さんでしたっけ、彼女の話から聞かせてね。先生。」
 
ということで、これからは、先生と希子さんのいろいろな話を、私、森本さやか28歳が書き留めていきたいと思います。
 
 
森本さやかと谷本先生の出会い。
 
希子さんのまず始めの質問は
「先生、森本さんとはどうして知り合ったんですか?」でした。
谷本先生は、静かに思い出すように話を始めました。
「あれは、確か昨年の11月だったかな。
お客様がいろいろお世話になっているのでと食事に誘ってくれたんです。
木屋町のたん鹿で食事をよばれて、その後、くらがり通りのポルシェっていうお店に連れて行ってもらいました。」
と言って私の方を向いて話します。
「ポルシェは、上手に商売をされている店で、クラブ風な、今流行のニューキャバでしたね。さやかちゃん。」
私に聞かれても、まだ、水商売に入ったところで、
クラブもキャバクラもニューキャバも違いなんて知ってるわけないのに、先生は聞いてきます。
もちろん答えは。
「先生、私が知ってるわけないでしょ!」わかってて聞くんだから。
まだその時は、入って直ぐで右も左もわからなかったのですが、先輩に言われて、
私のお客さんの大事なお客さんらしいから、粗相の無いようにしてねと言われて、ヘルプで入ったんでした。
 
その時、先生の住まいが私と同じ長岡京市だったので、話が盛り上がってラインを交換して、何回か、食事に連れて行ってもらいました。
3回目の食事だったと思うのですが、あれは確か永楽館での食事だったと思います。
谷本先生はこんな風に話されました。
「さやかちゃん、僕は税理士業っていうのは、サービス業だと考えているんです。
ですから、お客さんが来られたら、お茶を出すにしても、それなりの人がそれなりの物を出さないと。
物は、いくらでもいい物を買うことができるのですが、接客は、やっぱり綺麗で愛想のいい若い女性がいいじゃないですか。
祇園で上手に接客できる人なら、日本一の接客になるでしょ。
ですから、是非とも、さやかさんにうちの事務所に来てほしいんです。」
真剣な顔で言われたら、つい考えてみますと言ってしまいました。
 
数日、考えて先生に返事をしました。
「私でお役に立つなら、同じ長岡京市に住む者として、地域社会の発展のため頑張らせてもらいます。
でも、私、今、お金がないので、週末は祇園でアルバイト許してくださいね。」 
先生は嬉しそうに微笑んで
「もちろん、大丈夫ですよ。さやかさんが来てくれたら、お客さんは喜んで足を運んでくれるから、
我事務所にとっても、プラスになるはずです。
一緒に仕事をしてくれてありがとう。」
希子さん、こんな具合で、事務所で働かせてもらってます。
 
これからは。希子先輩も帰ってくるので、事務所をもっともっと明るくして、
先生の目標である、生きがいのある企業創りに頑張りましょうね。  
 
こんな感じで、話が進みます。希子先輩と谷本先生が話し合ったことを、私、森本が出来るだけ忠実にお伝えさせていただくので、
これからも楽しみにしてくださいね。



…つづく

 最後まで読んでくださりありがとうございました!

 次回は
 コンパニオン税理士第三話「モモとメイ

 

 

小説

新コンパニオン税理士【第一話】~再会~

2017年07月18日

日々の仕事の中で感じたこと等を、小説風に紹介していきます。
勿論、内容はフィクションです。楽しく読んでいただけるよう考えていくつもりです。
 
登場人物は、
谷本先生 
向日市で税理士を登録して35年。
地域社会の発展、生きがいのある企業を創るために頑張っている税理士です。
でも、祇園には、ちょこちょこ顔を出しています。
 
安田季子 
祇園でコンパニオンをしながら、税理士となり、3年前にマジシャンとなるためにラスベガスへ修行に行っています。
以前の最終回をお読みください。
 
森本さやか 
祇園のコンパニオンで、お客様のあしらいが上手だったので、谷本先生がスカウトして入社、谷税理士事務所の受付、総務担当として、活躍しています。
 

主な、登場人物は、3人で、いろいろな事件を通して、相続の問題を中心に書かしてもらいたいと考えています。
 
 
7月の初旬、まだ梅雨は明けず蒸し蒸しと暑い朝、谷本先生は大きく育ったゴーヤをのんびりと眺めています。
向日市からもらったゴーヤを私たちが育てたものを、あたかも自分が育てたように見つめています。

さかのぼる4月のある日、向日市の広報誌にゴウヤの苗を差し上げますという記事が載っているのを谷本先生が見つけ私に向かって、
「森本さん向日市で配るゴーヤの苗、申し込んで。」と簡単に言います。私は入社して一月も経ってないのに、あれこれと用事を言いつけます。
正直、右も左もわかっていない私にとっては大きな迷惑です。

森本さやか28歳、これなら祇園でコンパニオン一本で頑張っていた方が楽だったかなと思ってしまいます。

でも、谷本先生曰く、いいのは若いうちだけですよ。
今のうちに手に職つけておかないと…
その言葉に騙されて、向日市で税理士事務所の受付、総務として働いています。
週末には、コンパニオンとしてお店に出ることも認めてもらっているので、嫌になったら、辞めたらいいかと思っているうちに、3ヶ月経ってしまいました。
 
5月にもらった苗を、プランターと土と肥料をコーナンで買ってきて、一人で植え付けました。
始めは棒を伝って大きくしたのですが、その後、大きなネットを2階の窓から垂らしました。
ゴーヤはネットを伝って大きくなり2階の窓まで届きました。
花も咲き、実を付け、大きなものは20㎝以上の大きさになっています。
谷本先生は、自分が育てたように、
「森本さん、ゴーヤチャンプルにでもして食べて感想を言って、僕はゴーヤ嫌いやから。」
人の好みも考えず勝手に言ってます。
「先生、私も嫌いです。」
思わず言ってしまいました。
私はゴーヤって食べたこともないし、自分で料理をする気もありません。
ということで、事務所のベテラン主婦が持って帰って食べることになりました。
無農薬ですから、安全面は保証できますが、味の方はどんなものでしょうか?
 
そんな日々が続いていたある日、防犯カメラの映像に、凄く綺麗なひとが写っています。
マイナンバーの制度ができ、保管を厳しくするように色々な法律ができたので、谷本事務所も、保管庫の鍵閉めを徹底し、防犯カメラも取り付けて、もしもの事態に備えています。
 
谷本事務所は、向日町郵便局から長岡京市方面へ物集女街道を250メートルほど行った阪急電車のガードの手前右側にあります。
隣が美味しいたこ焼き屋さんで、その隣といえば、地元の方には、よくわかっていただけます。
3階建ての建物の2階3階を事務所として使っています。
事務所に上がる階段にも防犯カメラはついていて、お客様が上がってくれば、直ぐにわかるようになっています。
防犯カメラに写った綺麗な女性も、事務所の階段を上がってくるではないですか、
私は思わず先生に
「綺麗な人が来はりましたよ。」と叫んでしまいました。
谷本先生は、綺麗な人に反応して、防犯カメラのモニターの前に駆け寄ります。
「希子ちゃん!」先生は大声を張り上げ、事務所の玄関へ駆け出します。
事務所の自動ドアが開き、来客を知らせるチャイムがなるまでに、愛犬が主人の帰りを待ち焦がれるように玄関で来客を迎えます。

「先生、ただ今。」綺麗な女性が言うやいなや、先生は抱きつくような勢いで近づき
「希子ちゃんいつ帰ったの?帰るなら連絡くれたらいいのに。」と嬉しそうに言っています。
 
あぁ、この人が安田希子さん、先生と祇園で知り合って事務所に入り、税理士を目指して勉強し、税理士となって先生の片腕として活躍した大先輩でそうです。
先輩からあれこれ聞いていましたが、本当に綺麗な人だったんですね。
先生が鼻の下を伸ばすのも十分に理解できます。
 
「さぁ、事務所に上がって、会議室でこの3年間どうしてたか教えて。
森本さんおいしいコーヒー持ってきてね。そして一緒に話を聞こうよ。」先生は、楽しそうに話します。
 
3階の会議室にコーヒーを運んで、3人で話をすると言うより、2人の話を私が聞くと言う感じです。
日々の仕事の中で感じたこと等を、小説風に紹介していきます。



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